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中小企業診断士の経済学・経済政策

2007630日(作成者:経済学入門塾 講師:石川秀樹)

・お断り
私は中小企業診断士の資格学校で教えたことがなく、中小企業診断士試験がどのような試験であるか実感としてわかっておりません。ですから、試験全体の中で、経済学・経済政策が受験生にとってどのような位置づけであるかを十分に理解しているわけではありません。にもかかわらず、中小企業診断士の経済学・経済政策について説明するのは、私の公務員試験や不動産鑑定士用の講義に中小企業診断士受験生がいらっしゃり、入門塾の読者にも中小企業診断士受験生が多いとお聞きしているからです。
なお、経済学・経済政策の分析内容については、過去問を見て分析していますのでご安心ください。

1.中小企業診断士の概要中小企業診断協会のサイト

2.2006年中小企業診断士本試験分析

3.中小企業診断士の経済学・経済政策<傾向と対策>

4.過去問集について

全文を印刷したい方は以下のワードファイルかPDFファイルをクリックしてください。

中小企業診断士全文(PDF)


 中小企業診断士の経済学・経済政策

1.中小企業診断士試験の概要
受験資格、受験科目など試験概要は中小企業診断協会のサイトをご覧ください。


2.2006中小企業診断士本試験分析

(1)出題分析のポイント
@例年になく高い難易度
ここ数年、難化傾向になりましたが、今年は例年になく高い難易度になりました。4割以下で足きりが心配となる受験生も多かったと予想されます。
A上級ミクロ、上級マクロから各6問、時事問題4
Tマクロ編3問、Uミクロ編4問、V上級マクロ6問、W上級マクロ6問、時事問題4問と、幅広い分野から出題されて、焦点が絞りにくくなっています。
B「教科書そのまま」というような基本問題は少ないTマクロ編3問のうち、2問は、45度線分析ではなく、ISモデルによる国民所得決定、Uミクロ編4問のうち、3問は4つの戦略のときのナッシュ均衡とミニマックス戦略、と変形してきています。
C微分が必要な計算問題が出題
16-116-216-3は、微分、編微分を用いた計算問題が出題されました。
 
(2)中小企業診断士経済学・経済政策出題分析表 
 ◎:テキスト通り、○:少し応用必要、△:テキストにある論点だが難しい

 

T


U


V





W





X


Y


Z




時事



1

GDPGNP

 

 

 

 

 

 

 

 

2

時事、内外価格差

 

 

 

 

 

 

 

3

自動車産業の生産動向

 

 

 

 

 

 

 

 

4-1

国民所得の決定(ISモデル)

 

 

 

 

 

 

 

 

4-2

国民所得の決定(ISモデル)

 

 

 

 

 

 

 

 

5

量的金融緩和

 

 

 

 

 

 

 

 

6

財政事情

 

 

 

 

 

 

 

 

7-1

比較生産費説

 

 

 

 

 

 

 

 

7-2

比較生産費説

 

 

 

 

 

 

 

 

8

Jカーブ効果

 

 

 

 

 

 

 

 

9

資本需要(2国モデル)

 

 

 

 

 

 

 

 

10-1

地域統合の定義

 

 

 

 

 

 

 

 

10-2

自由貿易協定

 

 

 

 

 

 

 

 

11

規模の利益、範囲の利益

 

 

 

 

 

 

 

 

12

後方屈曲型労働供給曲線

 

 

 

 

 

 

 

13-1

ナッシュ均衡

 

 

 

 

 

 

 

 

13-2

ミニマックス戦略

 

 

 

 

 

 

 

 

14

モラルハザード

 

 

 

 

 

 

 

 

15

ローレンツ曲線

 

 

 

 

 

 

 

 

16-1

企業の生産量の決定

 

 

 

 

 

 

 

 

16-2

合併解の計算

 

 

 

 

 

 

 

 

16-3

コースの定理(利益配分)

 

 

 

 

 

 

 

17-1

外部不経済

 

 

 

 

 

 

 

 

17-2

ピグー税

 

 

 

 

 

 

 

 

17-3

余剰の損失

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

T

U


V



クロ*

W
上級ミ

ロ*

X
論文*

Y


Z







*は近刊、出版予定はhttp://www.hideki123.comをご覧ください。

3.中小企業診断士の経済学・経済政策<傾向と対策>

(1)中小企業診断士<経済学・経済政策>の傾向
@近年、難化傾向。ただし、2006年は相当難しく、これ以上難しくなる可能性は少ないのではないでしょうか。
A2006年は微分の計算が必要な問題が3(12)ありましたが、平成16年にも1問出題されていることから、今後も1割程度の微分の計算問題はありうると考えるべきでしょう。
B上級論点が頻出。
C時事問題も頻出。
D自由貿易協定と外部不経済は頻出

(2)中小企業診断士<経済学・経済政策>の対策
○経済学8割目標(できれば満点、最低でも7割)の人
相当な時間が必要となりますので、既に経済学が得意という人以外は莫大な時間がかかるので、オススメしません。

○経済学
7割目標(できれば8割、最低でも6割で科目合格クリア)の人

Tマクロ、Uミクロ、V上級マクロ、W上級ミクロをしっかりマスターし、過去問を解いて、診断士の癖をつかみましょう。時事問題対策としては、過去問を眺めて問われていることを確認した後で、時事対策の問題集などを勉強するとよいでしょう。さらに、Y計算マスターを勉強して、出題可能性50%程度の計算問題に備えましょう。

○経済学
6割目標(できれば7割、最低でも足きり4割は確実にクリア)の人

Tマクロ、Uミクロ、V上級マクロ、W上級ミクロをしっかりマスターし、過去問を解いて、診断士の癖をつかみましょう。時事問題対策としては、過去問を眺めて問われていることを確認した後で、資格学校の講義などでポイントだけ押さえます。出題可能性50%程度の計算問題は時間の関係で断念します。

4.過去問集について
過去問集をみると、出題範囲が経済学だけではなく、経済事情、産業事情など多岐にわたることがわかります。また、外部不経済と自由貿易協定がよく問われていることがわかります。
●過去問集推薦図書
冒頭でお断りしたように、私が中小企業診断士試験に関して多くの情報を持っているわけではありません。アマゾンで検索すると、以下の2つが検索の上位に出てきました。
TAC編集 「中小企業診断士 1次試験過去問題集〈6〉経済学・経済政策〈2007年度版〉(TAC出版)
推薦理由
5年間分をじっくり勉強したいという人向けです。
注意点
・例年11月頃に今年(2007年、平成19年)の本試験が掲載された最新版が出版されます。間違えて、古いものを購入しないように注意してください!

DAI
X総研中小企業診断士試験対策プロジェクト アクト経営問題研究グループ編「中小企業診断士過去問解体全書〈2007年度版〉」 (DAI-X出版)

推薦理由
1冊で全科目、さっくり3年の過去問で充分という方向け。
注意点
例年11月頃に今年(2007年、平成19年)の本試験が掲載された最新版が出版されます。間違えて、古いものを購入しないように注意してください!

時事問題対策

中小企業診断士受験用に、中小企業白書の解説テキストはありますが、経済事情の本はないようです。公務員試験用でも役に立つと思いますので、掲載しておきます。
資格試験研究会編「公務員試験速攻の時事 平成20年度試験完全対応 (2008) 実務教育出版
資格試験研究会編集 [公務員試験速攻の時事 実戦トレーニング編 平成20年度試験完全対応(2008) 実務教育出版

推薦理由

公務員試験向けですが、中小企業診断士でも出題されそうなポイントを丁寧に解説しています。
注意点
例年2月頃に最新版が発行されます。間違えて、古いもの(平成19年度版)を購入しないように気をつけてください。
経済、財政関連のトピックスを中心に読んでください。全部を読む必要はありません。特に、経済財政白書のグラフは例年出題されるので、経済財政白書関連は重点チェックです。経済財政白書のグラフだけをチェックするという方法もあるかもしれません。

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